切手の店を開きました その23

切手を集め始めた小学生のころです。
となりの一人暮らしをしているおばあちゃんが私が切手を集めているのを知って私に切手をくれることになりました。
数百通の手紙を出しどれでも持っていってよいと言ってくれました。
うれしかった私は一生懸命切手の部分をハサミで切ってそれを水はがししていました。
おばあちゃんは満州からの引揚者で満州関係の手紙も沢山あったように記憶しています。
今ならエンタイヤという感覚があるのですが、当時はただ切手を集めることしか頭になかった私はなんともったいないことをしたのでしょうか。
日露戦争関係をはじめとした軍事郵便を集めている私としては、おばあちゃんの旦那さんが日露戦争に参加していたはなしも聞いており貴重な郵趣品を集めるチャンスをのがしたこと、それだけでなく貴重な郵趣品と分からず切手だけを残してほかを捨ててしまったことを後悔しています。
多分切手収集家には貴重なものでも、価値の分からない人や集めていない人にとってはなんでもないものはたくさんあるのではないでしょうか。
現行を集めている人はそんなお宝に出会うことはあるかもしれませんね。