切手の店を開きました その69

手元にギリシャのカタログがあります。
ギリシャで発行されギリシャ語で書かれているB5サイズ550ページです。
フルカラーで画像も大きくとてもきれいで、少し厚めの紙が使われておりとても立派なカタログです。
価格は20ユーロですので日本円で換算すると2,500円程度でしょうか。
思わず日専と比較してしまいました。
2008年の日専戦後編はB5サイズ562ページ+コマーシャルページ、白黒印刷で3,000円です。
経済破綻をしている国だから物価は日本よりはるかに安いとは思うのですが果たして日専の価格はギリシャのカタログと比較して適切といえるでしょうか。
ギリシャ語で書かれているので海外にたくさん売れているとも思えません。
日本に比べ切手を集めている人の割合は多いかもしれませんが人口は日本の10分の1弱なので発行部数も大きな差があるとはおもえません。
紙質、大きさ、白黒とカラーの差、日専にはコマーシャルがあるけれどギリシャには全く無い等々を比較してみたら日専はやはり高いと言わざるをえません。
ギリシャ語で書かれているので詳しくは分かりませんが記載されているデーター量においても日専と比べても遜色はなさそうです。
私は日専を攻撃しようとしているのではありません。
世界の状況と比較して不適切な状態にあること、その状況を容認することが切手収集家を減らしている原因なのではないかと思うからです。
切手の収集家がこのくらいは仕方がないと思っていることがこれから切手を集めようとする人の意欲をどれだけ阻害しているのかに気を付けなければいけないと思っているからです。
郵趣サービス社の採算の考え方の常識は非常識と思えることが多々あると思います。
運賃が多少かかったとしてもデーターを渡して海外で印刷を行い大幅にコストダウンして販売価格を半分に下げるような決断はできないものでしょうか。