切手の店を開きました その155

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先日いただいたお手紙にこんな内容が書かれていました。
「切手の水はがし方法は、切手の保存にとって最も重要な作業の一つですが、その切手の100年後200年後を想定して書かれている資料はあまりないと思います。遠い将来を意識して水はがしをしなければ、紙くずになってしまうと思います。」
おはずかしながらこのような意識をしたこともないし、お教えできるノウハウも持ち合わせてはいないことに改めて気づかされました。
そこで正しいやり方であるという自信はないのですが私がやっている方法をご披露いたします。
私はものぐさでこまめにやる方ではないので、水はがしをする時にはかなり大量な切手を処理することが多いです。
まず色移りしてしまう紙に貼られている切手を取り分けておきます。
ものの本には裏に付けられている糊をきれいに取るためにこまめに水を替えるべしと書かれていたとは思うのですが、面倒くさいので一番おおきなタライを風呂場に入れて行うかバスタブそのものに切手を入れてしまう時もあります。
1〜2時間後切手が台紙からはがれやすくなったころ静かに撹拌すると台紙はほぼ上に切手は下に分かれているので台紙を取り除きタライやバスタブの底にシャワーノズルを沈め、切手が外に流れ出ない程の水を出し続け糊を外に流すようにします。
糊を感じなくなったら切手を使わなくなった網戸の上に裏向け(印刷面を網戸に向けて)に並べていきます。
充分乾いたと確認したあと同じ多きさの切手を50枚程度重ね上下厚紙を入れダブルクリップ2つ又は4つでとめておきます。
2〜3日したらかなりフラットできれいな状態の切手になります。
自分自身で感じている問題なのですが、切手を水に入れている時間が長すぎること、確実に1枚1枚の切手の糊を除去出来ているのか怪しいということです。
網戸で乾かすよりは重しをしながら紙のあいだにはさみじっくり乾かす方が良いだろうし。
ダブルクリップよりは重しの方が良いことは分かっているのですがこのような時間が取れません。
少量を何度にも分けて水はがしすれば良いのでしょうがどうしてもできません。(切手を趣味として集めていると言う資格はないのかもしれません)
ある講演で魚木五夫さんが「私は震災切手を数百万枚水はがしした。これだけの量を処理して初めて細かい違いが区別できるようになった。」とおっしゃっているのを聞いたことがあります。
魚木さんはどのように水はがしをされているのでしょうか。