切手の店を開きました その56

郵趣用品個々について毎日一つづつ話したいと思います。
1.ピンセット
切手を集めていない方からすると切手をピンセットで挟んで整理する姿はなんとも奇妙に思えるらしいのですが、いつからでしょうか私は切手を直接指でさわって整理することがなくなってしまいました。
私は2種類のピンセットを使っています。
一つは郵趣家以外が奇妙に思っている先端丸型といわれる滑り止めの溝がなく先端が平べったくなっているものです。
今は慣れてしまい非常に使い勝手が良くなっています。
時々全体がフラットになりバネ性が無くなってくるので中間部分を広げバネ性を確保するように調節しています。
もう一つは少し長めの通常の形のピンセットです。
これば切手の水はがしの時にしようします。
指で直接触った方がスムーズに処理できるように思えますが、水から出して乾かすため切手どうしが重ならないようにきれいに並べる時はこちらの方が便利です。
ふとどこに置いたか忘れて捜すことがよくあるので5ケくらいはもっていると思います。
価格はライトハウスの先端丸型が520円、ロングピンセットが840円もします。
必要なものだから少々高くても買うのですが少し高い気がします。
中国の切手ブームが浸透し切手人口が増えて中国製郵趣用品が大量に作られることになったら10分の1になってもおかしくはない価格に思えます。
話は変わりますが水はがしは皆さんどのようにやられているのでしょうか。
私は少し大き目のたらいに半分以下の高さの水を張ってその中に切手を浸けます。
その際色落ちする封筒は混ざらないようによけておきます。(色落ちする封筒は長く水に漬けておくと切手に色が付いてしまうのでこれだけは別に短時間で処理しています)
しばらく浸けたあとかきまぜて切手の糊分がなくなるまで4〜5回は水を替えます。
そのあと使っていない網戸に切手を並べて乾かします。
この網戸もなにもしないで長く使っていると糊が残ってしまうので適宜洗浄するようにしています。
乾いた切手はサイズ別に分け、50〜100枚を重ね上下にダンボールを置き均等に圧力がかかるように数個のダブルクリップ(メモ用紙などをまとめて挟むときに使うもの)で挟んでおきます。
網戸を使うのは私の切手の師匠とも呼ぶべき方から教わったもので、新聞紙などに押しをして水切り乾燥するよりきれいにできますし、そのあと押しをしておけばかなりフラットな切手になると思います。
だれも独自の方法でやられていると思いますが一度試してみてはいかがでしょうか。
もっと良い水はがしの方法があったら教えてください。